ブリスベンの顔、ストーリー・ブリッジ
ブリスベンは海に面していません。ブリスベンはブリスベン川に沿ってできた街です。
オペラハウスで有名なシドニーは、シドニー湾にできた街です。有名なハーバー・ブリッジ(Harbour Bridge)は海にかかっています。
ブリスベンのストーリー・ブリッジ(Story Bridge)は、ハーバー・ブリッジと同じく、エンジニアの John Bradfield が設計と建設に携わりました。
(画像はhttp://www.kempseywst-p.schools.nsw.edu.au/curriculum-links/science-and-technology/bridgesから)
モデルにした橋は、それぞれ違ったようですが、なんとなく似ています。
建設が始まったのは1935年、完成したのは1940年だったそうです。橋を作る計画はもっと早く、大恐慌のときの公共事業として立案されたようです。
John Bradfield はブリスベンから少し北に行った海辺の町、サンドゲイト(Sandgate)の生まれで、ハイスクールはイプスイッチ・グラマー・スクールを出たそうです。
うちの息子のひとりもその学校に行きました。1863年にできた、ブリスベン近辺でいちばん古いハイスクールです。
イプスイッチはブリスベンから西へ、内陸に向かって、40分ほど車で走ったところにあります。昔は栄えた町のようですが、今はブリスベンのほうがずうっと大きな街になってしまいました。
ブリスベン川は、大きく蛇行していて、マウント・クーサの見晴し台から見ると、川が、3本、平行して流れているように見えます。
実は、1本が蛇行しているだけです。マウント・クーサに登ることがあったら、どうつながっているか、ようく見てください。
ストーリーブリッジは、できた当時は有料の橋だったそうです。通行料は6ペンス。(オーストラリアは、1966年まで、イギリスと同じく、通貨がポンドとペニーでした。)
建設時には、川底に橋脚を設置するのが大変で、ケーソンを使ったのですが、4気圧の中で作業をして潜水病になる作業員のために、治療設備が現場に設けられたそうです。
建設中になくなった人は4人だったそうです。
(参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Story_Bridge)