ブリスベンで半日過ごす方法(その1)

LonePine

昔、私はツアーガイドをやっていました。移住当初、26年ぐらい前のことです。

どういうきっかけだったか、たぶん、日本語の月刊紙の求人に応募したのではないでしょうか。日本からツアーで来られたお客さんの現地での案内を引き受ける会社をしていた日本人のかたに、お仕事をいただきました。

その頃は、まだゴールドコーストの空港に日本からの飛行機は入っていなくて、ブリスベン国際空港に、JALとか、一時はANAも飛んできていました。今は昔です。

オーストラリアのカンタス航空もカンガルーのついた機体で運んでいました。

1988年にはブリスベンで万博がありました。その跡地が South Bank(サウスバンク)です。(メルボルンにも Southbank というところがあるようですね。)

ガイドをしていた時は、早朝、飛行機がブリスベン空港に着くのを迎えに行きます。

それから、バスとか車で、Mt Cootha(マウント・クーサ)に登ります。この山の下には Botanic Garden(植物園)があるので、そういう説明をしながら、山の上に着きます。

てっぺんの駐車場からはお客さんに歩いていただいて、ブリスベン市街を見下ろせるところで、カメラのシャッターを押して差し上げます。

この展望台、絶対おすすめです。ブリスベンやその周辺が一望にできるだけでなく、ブリスベン川の蛇行の様子がよくわかります。

川が、目の前に3本並行して流れているのです。これ、実は1本。ブリスベン川。

この展望台のあるところには、お店やレストランがあります。アイスクリームも買えるし、本格的なお食事もできます。

夜はブリスベンの夜景を見ながら、文字通り、Summit(サミット、頂上)という名前のレストランでお食事ができるわけです。道はちゃんと2車線ですから、夜でも大丈夫です。

マウント・クーサの高さは287mだそうです。

高い山に慣れた日本の人には物足りないでしょうが、ブリスベンでは、ここと、もうひとつ、Mt Gravatt(マウント・グラバット)という山(標高を調べましたが、見つかりません。たぶんやっぱり300m足らずでしょう。)しかありません。

この山もマウント・クーサの展望台から見えます。

さて、マウント・クーサのあとは、また車に戻って、Lone Pine Koala Sanctuary(ローンパインコアラサンクチュアリー)に向かいます。

ここは敷地は広いものの、小さな動物園ですが、コアラがたくさんいます。カンガルーは広い草地に放し飼いになっています。

コアラやカンガルーは、オーストラリア固有の哺乳類である有袋類です。

メスのお腹には育児用の袋があって、未熟な形で生まれた赤ん坊がお母さんのお腹の袋に這って入り、中にある乳首からお乳を飲んで育ちます。

見に行くといつもぐるぐる走っているタスマニアデビルや、丸太の中で眠っているウォンバットなどもいます。

また、鳥類と哺乳類の中間のような、単孔類の platypus(カモノハシ)も見られるかもしれません。英語では duckbill アヒルのくちばしとも呼ばれていました。

日本からのお客さんは、たいがいここで、コアラを抱いて写真を撮ります。

そして、City(シティー)と呼ばれるブリスベンの街に戻って、お昼ごはん。

その後、車で1時間のゴールドコーストのホテルに送り届けて、チェックインのお手伝いをするというのが定番コースでした。

要するに、ゴールドコーストのホテルのチェックインの時間までの時間稼ぎだったようにも思うのですが、たいへんうまいスケジュールだったように思います。

うちの家に日本からのお客さんが見えたら、その時はこのコースですね。

今は、日本からゴールドコーストに来るツアーは、直接、ゴールドコースト空港に着きます。

ローンパインのお客さん減っただろうなあと思いますが、韓国や中国からのお客さんはまだブリスベン空港に着いているのでしょうね。

マウント・クーサ展望台 ―――→ ローンパインコアラサンクチュアリー(コアラを抱いて写真) ―――→ シティー(昼食)

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