オーストラリアのお土産

日本では、どこかに行くと、家族や同僚、友人、近所の人に、お土産を買って帰る「必要」があります。これは「必要」というより、「義務」かもしれません。違います?

オーストラリアに住んでもうすぐ27年の私。これまでは日本の両親に会いに帰るとき、お土産を買って帰っていました。

これが大変だったのです。重いとか、お金がかかるとか、そういうことより、オーストラリアにはお土産がない!

皆さん、オーストラリアのお土産って、何を思い浮かべられますか?

コアラやカンガルーを連れて帰るわけにはいきません。

オーストラリアではお土産を買って帰るという習慣がないような気がします。どっちが卵か鶏か、土地の名産とか、郷土玩具とかもないですものね。

これは、国ができて200年という歴史の短さに由来するのか、先住民を除けば、最初にイギリスあたりから大挙してやってきた人たちの国民性なのか。

それと同様、名所旧跡というものもほとんどありません。時間の短さと、人口の少なさのせいですね。

だから、お土産に何を買って帰るか、困るのです。

空港で売っている(今は売ってないかも。)検疫の証明書付きの牛肉を買って帰ったこともあります。

Tim Tam ティムタムというチョコレートビスケット(これはスーパーやコンビニならどこでもあるでしょう。)を、溶けないかなあと心配しながら、せっせと買って帰ったこともあります。

オーストラリア産のワインや、ポート(甘くて強い食後のお酒)を買って帰ったこともあります。

国産であることをちゃんとチェックした上で、皮のベルトとか買ったこともあります。しかし、今、Made in Australia のベルトってあるんでしょうかね。

コアラやカンガルーのぬいぐるみは、ちゃんとラベルを見ないと、たいがい中国産です。あげる前にラベルを切るって手もありますけどね。

マカダミアナッツもいいと思いましたが、先日、日本のスーパーで、日本の大きなメーカーのマカダミアナッツ入りのチョコレートが安く売られているのを発見。

ほんと、お土産に困ります。

最近は、父は認知症、母は太りすぎちゃだめ、ということで、お土産を買わないことにしました。友だちとか知り合いには、今回はフルーツケーキを焼いて持って帰りました。

ほんと、気が楽になりました。

皆さんも、お土産は、お土産話だけにしたらどうでしょう。「オーストラリアってね、お土産にしたいようなもの、なーんにもなかったのよ。でも、楽しかったわ。」

ああ、これじゃ、オーストラリア経済のためになりませんね。やっぱり買っていただかないと。ハハハ

追記:オーストラリアじゃお土産を買っても包んでくれません。包まないとダメな方は、包装紙を買って、ご自分でお包みください。

同様に、箱入りのチョコレートを3箱買っても、袋は何枚おつけしましょうかと聞いてくれることもありません。

その辺が、実質本位の私が、27年暮らしても、まだ飽きがこない理由かもしれません。

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