タバコを吸わないヒトの暮らしやすい国、オーストラリア

もし、あなたがタバコを吸う人だったら、海外旅行ってきつくないですか?

タバコ

飛行機は禁煙だ!

タバコを吸わない私が思うに、いちばんの難関は飛行機です。飛行機ってたいがい禁煙ですよね。というか、全部ですか?

自家用機がある人はともかく。

オーストラリアまで9時間ぐらい。我慢するわけですね。お疲れ様です。

でも、飛行機の中で発狂するヒトを見ないってことは、みなさん、吸わなくても大丈夫なんでしょうか。

 

実はオーストラリアではタバコを吸う人が少ない

この理由のひとつは、タバコの値段が異常に高いことでしょう。

オーストラリアは世界一タバコの高い国だと書いた記事を読んだことがあります。

喫煙者を減らすために、オーストラリア政府は努力していますが、タバコにたかーい税金をかけるというのもそのひとつです。

 

じゃあ、日本から旅行中に必要な分をもっていこう!

18歳以上の大人が、関税を払わずに、オーストラリアに持ち込めるタバコは50本です。以前は250本でした。

喫煙に対する締め付けが厳しくなっているのがわかりますよね。

オーストラリアではタバコ1箱(1カートンじゃありません!)が1000円以上、高いものだと2000円近くします。

そして、大枚はたいて買ったタバコの箱には、喫煙は命を縮めるといった趣旨の文句が印刷されているだけではなく、たいへんグロテスクな写真もついています。

(写真を見たい方はこちらをどうぞ。ただし、ごはんが喉を通らなくなっても当方は責任をもちません。)

 

それでも吸います?

建物の中は原則として禁煙なので、レストランで食事をしても、タバコはまず吸えません。

建物の外で吸うのも、入り口から4m離れないといけないという規則があります。

オーストラリア旅行をよい機会として禁煙してはいかがでしょう。

 

喫煙者はなくならない

ただし、これだけの国をあげての努力にもかかわらず、喫煙者はゼロにはなっていません。

喫煙者は大人の約20%で、都市部より田舎に多いそうです。

それでも、1980年から2007年までの間に、喫煙者が40%減ったそうです(死んでしまったわけではありません)から、政府の努力は一応、功を奏しているといえましょうか。

(データはビクトリア州保健省提供の健康増進サイトから)

 

病院の前でタバコを吸おう!

忘れるところでした。おもしろい光景の紹介を。

ブリスベンのうちの近くに大きな州立病院があります。その門の外の道を、ときたま買い物帰りに通ります。

病院側の歩道を歩くのはいやなんです。なぜか。受動喫煙させられるからです。

病院構内は禁煙ですから、職員も患者も、仲良く、門の外でおしゃべりしながらタバコを吸ってます。

病院の管理者も知っていて、禁煙という表示を塀につけましたが、効果なし。平気で吸ってます。

皮肉ですよね。患者さんの中には喫煙が原因の病気の人もいるでしょうが。

 

しかし、タバコの販売を禁止するわけにはいきません。禁酒法の時代のように、ヤミのタバコが出回って犯罪を助長することになります。

いまでも、タバコの密輸があるようです。なにしろ、大きな大陸のまわりは、全部、海で、目が届きませんからね。

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