オーストラリアを車で走ってみよう(その4)高速道路
オーストラリア大陸は面積が日本の20倍で、人口が日本の5分の1より少ないぐらいです。そして、その人口の大部分は海岸沿いの大きな都市の周辺に集まっています。
だから主要な道路は海岸沿いにあって、大陸を取り巻くように、国道1号線が走っています。
メルボルンからシドニーに行く道がプリンスハイウェイ、シドニーからブリスベンがパシフィックハイウェイ、ブリスベンからケアンズがブルースハイウェイというように名前がついています。
こういう道路は、道路の状況にもよりますが、最高速度が100k/hだったり、110k/hだったりするので、高速道路と言ってもいいでしょうが、たいてい無料です。
昔はブリスベンには有料道路はありませんでした。ブリスベン川の河口近くを南北に結ぶGatewayBridgeが有料道路の最初でした。
移住当初、高速道路=有料道路の日本から来て、シドニーまで1000km走ってもタダということに驚きました。
都市近辺では片側3車線や4車線の部分もありますが、都市部から離れると、まだ片側1車線の区間もあります。さすがに舗装はされています。
道路のメンテナンスや幅員拡張工事が常時あちこちで行われているので、速度規制があって、そういうところでは渋滞もあります。
地図を見ると、国道をどんどん一方向に走って行くと大陸を一周できるようですが、私は北はケアンズ、南はシドニーの少し南のあたりまでしか車で行ったことはありません。
オーストラリアの退職者に人気のあるのが、キャンピングカーを引っ張って各地をゆっくり旅することです。中には自宅を処分して出かける人もいます。
これをGrey Nomad(灰色の遊牧民。年を取って髪の毛が白くなりかけているから。)と呼びます。
キャンピングカー(こちらでは普通、キャラバンといいます。)を引っ張ると、スピードが出ないので、追い越し車線のないところで、そういう車の後ろにつくと悲劇ですが、仕方がないですね。
日本にも「オートキャンプ場」というのがあるようですが、オーストラリアでは「キャラバンパーク」が各地にあります。GreyNomadたちはそういうところに滞在しながら旅行します。
キャラバンパークには、キャラバンを引っ張った人たちだけでなく、普通のテントの人や、そこに設置してあるバンガローに泊まる旅行者のほか、そこに住んでいる人もいます。
ホテルやモーテル(日本のとは意味が少々違って、普通の旅行者が泊まります。自動車を停める場所が客室のすぐ前にあるものが多いです。)より安く泊まれるのがキャラバンパークのよいところです。
都市の周りでは地価の上昇につれて、キャラバンパークがなくなる現象が見られます。