オーストラリアにいる・いた動物
コアラやカンガルーはオーストラリアの動物として有名ですが、これらは有袋類(ゆうたいるい、Marsupial)と呼ばれるお腹に育児用の袋をもつ原始的な哺乳類です。
育児嚢と呼ばれる袋があるのはメスだけです。ヒトの場合、オスにも乳首がありますけどね。
有袋類の赤ん坊は非常に未熟な状態で生まれ、小さくて毛も生えていないような状態ですが、それでもちゃんと自分で袋にたどりついて、中にある乳首に吸い付きます。
有袋類は他にもいろいろあって、普通のネズミにそっくりの有袋類ネズミというものもあります。
まあ、たいがい普通のネズミでしょうが、お腹を確かめないと(でもオスだったらどうやって見分けるんでしょうね)、野生動物を捕まえちゃいかないことになってますからねえ。
もうひとつ、単孔類と呼ばれる、さらに原始的な哺乳類があります。単孔類にはカモノハシ(Platypus)とハリモグラ(Echidna)があります。
単孔類は、卵を産みますが、孵化した子どもは母親の腹部にある乳腺から乳を飲みます。
鳥類と哺乳類の中間的なものと言えます。
カモノハシは水辺に住んでいて、アヒルみたいなクチバシがあるためにつけられた名前です。巣は岸辺の土の中に作りますが、水中を泳ぎます。
(画像は australianmuseum.net.au から)
ハリモグラはハリネズミのように、背中にたくさん針が生えています。
(画像はen.wikipedia.org から)
オーストラリアに現在いる哺乳類で、有袋類と単孔類以外はすべて持ち込まれたものです。